世界中で愛される「ムーミン」の新作アニメーション映画が、アメリカで製作されることが発表された。原作者トーベ・ヤンソンの物語を新しい視点で描く本作では、監督・脚本を『スティーブン・ユニバース』を手がけたアニメーション作家 レベッカ・シュガー が担当する。制作は、映画『ニモーナ』などで知られる アンナプルナ・アニメーション部門 が行う。
本作はアメリカ初の長編ムーミン映画で、プロデューサーには『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ ザ・ムービー』などを手がけた ジュリア・ピスター が名を連ねる。作品では、ムーミントロールやその仲間たちの物語を通じ、友情や勇気、自然との共生といった普遍的なテーマが描かれる。
ムーミンは、1945年に出版された小説『小さなトロールと大きな洪水』を起点に、原作小説やコミックス、絵本を通して世界中で愛され続けている。近年ではアメリカでも注目を集め、雑誌『ザ・ニューヨーカー』での特集や、ニューヨーク・ブルックリン公共図書館での展示などで再び話題となっている。
ムーミンキャラクターズ社のCEO、ロレフ・クラクストロームは「才能あふれるレベッカ・シュガーさん、そしてアンナプルナとのパートナーシップにより、新しい節目となる映画を制作できることを嬉しく思います」とコメント。アンナプルナ・アニメーションの共同代表も「トーベ・ヤンソンの普遍的な世界観を映画という形で表現できることを光栄に思います」と述べている。
ムーミンの世界を新しい形で体験できる今回の映画は、長年のファンにとっても、新しい世代にとっても注目の作品となるだろう。